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KEC個別指導メビウス・KEC近畿予備校・KEC近畿教育学院で講師を務めるみなさんにご協力いただき、「科目別おすすめの本」についてアンケート調査を実施しました!
小学生・中学生・高校生の学年別に「科目別|学習が好きになるおすすめの本」を回答してもらいました。
「講師の学生時代の本にまつわる思い出」についても聞いてみましたよ!
前編、「学年別|学生のうちに読んで欲しい本」もご覧ください^^
目次
国語が好きになるおすすめの本と「おすすめの理由」を教えてください。
【小学生向け】(国語が好きになるおすすめの本)
『毎日小学生新聞』
絵や写真が多く、漢字にもひらがなが付けられ、興味を引く記事が多い点。
『学習シリーズ』(ドラえもん、コナン、まるちゃんなど)
勉強だと感じずに読むことができます。
『芋粥』(芥川龍之介)
文章を味わうおもしろさ、ストーリーの大切さがわかる。
『あの子のカーネーション』(伊集院静)
短編で読みやすく、文章も綺麗だから。
『漢字ドリル』
読解問題のドリルは、成果が分かりにくく、とにかく漢字テストはシンプルに満点が取れるため、よく書いて覚えました。薄っぺらいドリルを1冊完成させることに喜びを見出しました。
『東大生が書いた「国語」のことを感動的に好きになる本』(長谷川裕)
作家さんから本を探すのもよいと思うので、おすすめの作家を書きます。
・重松 清
・山中 恒
・宮部 みゆき
・湯本 香樹実
・小川 洋子
【中学生向け】(国語が好きになるおすすめの本)
『夏井いつきの俳句ことはじめ』(夏井いつき)
テレビ番組でも有名である著者が、初心者を対象に俳句指導の形式で著したもの。実際にはこの辺から中級上級へとステップアップしていくことでさらに面白みが増すが、俳句の常識から入試などにも応用できる知識も記されている。
『紫式部の娘 賢子がまいる』(篠綾子)
中2で習う紫式部を、身近に感じられる。
『怪談』(小泉八雲)
物語のおもしろさが凝縮している。
『新聞の社説』
要約、記述の練習に最適な点。
中高生は本屋大賞にノミネートされた作品に触れてほしい。
様々なジャンルの作品があるが、本屋さんが面白いと感じる作品ばかりなのではずれにあたることはありません。
『夏井いつきの俳句ことはじめ』(夏井いつき)
テレビ番組でも有名である著者が、初心者を対象に俳句指導の形式で著したもの。実際にはこの辺から中級上級へとステップアップしていくことでさらに面白みが増すが、俳句の常識から入試などにも応用できる知識も記されている。
『非常識な日本語』(梅津正樹)
アナウンサーが言葉の現場から書いているのでわかりやすい。受験に出題されるような言葉の取り扱いも多い。
【高校生向け】(国語が好きになるおすすめの本)
『舟を編む』(三浦しをん)
言葉や語彙が大好きな人にとってはたまらなく面白い。
辞書を編纂するときの葛藤、思いが壮大に描かれている。
『半七捕物帳』(岡本綺堂)
時代小説の原点。時代小説のおもしろさがすべてそろっている。
『学校から配布される国語便覧』
日本史と絡めて読んでいました。学生時代に配布された本の中で、最も綺麗で読みやすい本だと思います。今の高校生にもすすめています!
『人間失格』(太宰治)
案外短いです。ストーリーも分かりやすいです。太宰入門編としてお薦めです。
『教養としての大学受験国語』『大学受験のための小説講義』(石原千秋)
大学受験とありますが、日本語の読み方の指南書です。
算数が好きになるおすすめの本と「おすすめの理由」を教えてください。
【小学生向け】(算数が好きになるおすすめの本)
『うたっておぼえよう たのしいかけ算』(椎名 ゆたか)
九九が歌いながら、なんなく覚えられます。
『百マス計算本』(陰山英男)
スピードと正確性と達成感! この頃は、算数が大好きでした。
『算数が好きになる本』
興味づけになる
『KECの教材をノートに大きく書いて練習』
【中学生向け】(算数が好きになるおすすめの本)
『浜村渚の計算ノート シリーズ』(青柳碧人)
数学の力で、人々を悪から救うシリーズ。苦手な数字や、数式が楽しくなります。
『ニャロメのおもしろ数学教室』(赤塚不二夫)
数学がいかに自由で楽しい学問かわかる。
『5分で楽しむ数学50話』(エアハルト・べーレンツ)
中学生のレベルを超えた話もあるが,5分で数学の奥深い世界が味わえる。
『さあ、数学をはじめよう』(村上雅人)
もし数学がこの世になければ…という設定からはじまり、中学内容を中心に解説がすすんでいきます。数学が苦手ですが、これを読んだら……という感じで読み始め、今ではすっかり数学が……。
【高校生向け】(算数が好きになるおすすめの本)
『フェルマーの最終定理』(サイモンシン)
フェルマーが書き残した問題を人類が壮大な時間をかけて解いていくノンフィクション。日本人も貢献しており数学が大好きな人にはおすすめ。
『無限と連続』(遠山啓)
数学的思考とは何かをわかりやすく教えてくれる。
『ゼロからわかる統計と確率』(ニュートンムック)
図が豊富で,統計や確率がどのように応用されているのかわかりやすい。
『数学入門(上・下)』(遠山啓)
60年前からある数学入門の古典的名著。
地理が好きになるおすすめの本と「おすすめの理由」を教えてください。
【小学生向け】(地理が好きになるおすすめの本)
『歌って覚える地理』
車でかけてみんなでたのしく歌いながら、覚えられます。
日本地図を各県の境界線で切り取ってパズルのようにして遊ぶ。
『学校から配布された地図帳』
休憩時間中も、よく読みました。各都道府県の産物の地図は家のトイレにも貼っていました。
『旅に出たくなる地図』(帝国書院編集部)
興味付けになる。
『ハロー、マイフレンズ』(大矢純子)
小学生の段階で、「地理・歴史・公民」と分化することはかえって混乱するのでは? 海外赴任をきっかけとして「異文化」に触れて、そこで起こる事件や感情、戸惑い、解決などを通じて、異文化理解の一歩となる。
【中学生向け】(地理が好きになるおすすめの本)
『世界でいちばん面白い地図帳』(おもしろ地理学会)
さまざまな国や地域の雑学がひたすら綴られています。
今やgoogleマップなどもあるので、この本から得た知識でその地域を見てみるのも面白いかもしれない。
『学校から配布された地図帳』
小学生の時と同じく、地図帳です。読み漁りました。世界地図よりも日本地図に興味があり、地形・気候から農業を推測させる思考はこの頃に完成したと思います。
『イギリスは愉快だ』(林望)
イギリスに滞在した人はもちろんのこと、行ったことのない人でも、現地の様子がほんわかと感じ取られて、「(また)行ってみたいな」と思わせてくれる。海外への関心に対するハードルを下げてくれる著作である。
【高校生向け】(地理が好きになるおすすめの本)
『日本全国「県境」の謎』(浅井建爾)
浅井さんの地理の本は、本当に分かりやすく面白いです。都道府県の数の変遷や有名都市の場所も特徴も、スーッと頭に入ります。中受の指導に大変役に立ちます。
『芙容の人』『銀嶺の人』(新田次郎)
山岳小説を通じてヨーロッパアルプスや日本アルプスの地形などが分かる。
歴史が好きになるおすすめの本と「おすすめの理由」を教えてください。
【小学生向け】(歴史が好きになるおすすめの本)
『日本の歴史 集英社版』
他社の日本の歴史漫画もありましたが、集英社がイラストが綺麗で、人物日本の歴史も読み漁りました。私が歴史好きになる土台はこのシリーズでした。
『学習シリーズ』(ドラえもん、コナン、まるちゃんなど)
『マンガ日本の歴史シリーズ』
勉強だと感じずに読むことができます。
『日本の歴史』(小学館 学習まんが)
ビジュアルの方が歴史はつかみやすい。小学館版は各時代ごとの服装などの考証もしっかりしている。
マンガなのでスラスラ読めるが日本史の全範囲を網羅。はまれば社会が好きになる。
教育学研究者の監修もあり、概要把握の点では大学入試までも対応が可能(当然、プラスアルファの補足は要るが)大学受験生でさえも概要を捉えないまま枝葉末節の丸暗記に頼るよりは、はるかに有効と言える。
『椿と花水木』(津本陽)
ジョン万次郎の生涯をドラマティックに書いていて世界の中の幕末の日本の状況や開国に至る経過が分かる。
『20世紀はかく語りき』(産経新聞取材班)
こちらは20世紀が終わる2000年に産経新聞で連載されていたものをまとめた一冊である。
身近な歴史、多くの証人が生きている時代を振り返るもので、歴史とは自分とは遠く離れたどこか別の世界の話である、という感覚を取り払うことができるだろう。
当時小学生だった私はこの本で得た知識を祖父母などの肉親に確認していて、何時間読んでいても飽きない一冊であった。
『歴史年表を自分で作成。時代ごと出来事ごとに色分けをする』
【中学生向け】(歴史が好きになるおすすめの本)
『爆笑問題の死のサイズ』(爆笑問題)
こちらは著名人が逝去した際、新聞紙面上ではどれくらいの記事として取り扱われたのかを確認、爆笑問題の二人がその著名人について語るという一冊。
大正から昭和にかけての文化史的な内容なので、身近な日本の歴史を知る上ではお手頃なものといえる。
また、1950年~1999年までの死亡記事の面積ランキング(なかなか不謹慎なタイトルである)がついているのでこの年代ではどんな著名人が亡くなったのかを知るのも一興である。
『世界の歴史 集英社版』
日本の歴史と同じく、絵がカラーで見やすく、中学で学習する四大文明から読み漁りました。母がピラミッド好きなので、その影響も大きいと思います。
『司馬遼太郎作品全般』
歴史が大好きになれる作品が多数。
『坂の上の雲』(司馬遼太郎)
「まことに小さな国が、開花期をむかえようとしている。で始まる日本の近代化初期の明治を舞台とした小説で、史実とは異なる部分もあるが、それを含めて、生まれて間もない近代日本の、今は見られない(失われてしまった?)躍動感がひしひしと感じ取れる。これからの人が読むべき本である。
【高校生向け】(歴史が好きになるおすすめの本)
『日本の歴史〈2〉古代国家の成立』(直木考次郎)
わかりやすい文章で本格的な歴史研究のおもしろさが堪能できる。
『日本史B』(山川出版社)
教科書を読むことは、高校の授業で身に着きました。とにかく、何度も何度も読んだ記憶があります。授業後の復習で読むことをお勧めします。
理科が好きになるおすすめの本と「おすすめの理由」を教えてください。
【小学生向け】(理科が好きになるおすすめの本)
『へんないきもの』(早川いくを)
タイトルの通り、普段はあまりなじみのない(むしろこの本のヒットで今では普通に知られている生き物もいるが)「いきもの」を紹介していく本である。
比較的リアルなイラストと独特の紹介文で読みやすい。
理科が好きになるかはわからないが、地球には色々な生き物が生息しているのだと感じてもらえれば幸い。
『宇宙』(加古里子)
絵がきれい。説明も丁寧でわかりやすい。
『自然をつかむ7話』(木村龍治著)
身近な素材から科学の世界が広がっていくので。
『子どもにウケる科学手品77』(後藤道夫著)
家庭でも再現しやすく、インパクトのある実験ができるから。
『科学のふしぎな話』(日本科学未来館 監修)
興味付けになる。
『ロウソクの科学』(マイケル・ファラデー)
古典作品ではあるが一度は読んで欲しい作品。
科学に対する姿勢を身につけることができる。
『深読み!絵本 せいめいのれきし』(真鍋真)
『眠れなくなるほど面白い 宇宙の話』(渡部潤一)
「理科」も一括りにすべきか、分けるべきか、よくわかりませんが、身近なところから自然科学的視点を身につけていくことが望ましいかと考えます。そこで問題となるのが「身近なところ」は何か、であり、自身の場合は地学や宇宙物理、天文でありましたので、その小学生版の入門書として適切な両書を挙げました。
『子供の科学』(誠文堂新光社)
雑誌。戦時中も発刊し続けた骨太さはいつ見ても素晴らしい。
【中学生向け】(理科が好きになるおすすめの本)
『植物はすごい』(田中修著)
植物たちが生き延びるためのさまざまな工夫が「すごい」から。
『図解 気象学入門』(古川武彦・大木勇)
中2で習う天気について,さらに詳しく知りたい方にお勧め。
『ロウソクの科学』(マイケル・ファラデー)
吉野彰先生の愛読書。
『僕がロボットをつくる理由-未来の生き方を日常からデザインする』(石黒浩)
ロボット、AIなど最先端の技術にふれつつ、理系型人間の未来志向を刺激しながら、人間の有様についても深く考察しており、かつ深く考えさせてくれる著作。
『眠れなくなるほど面白い図解 相対性理論』(大宮信光)
科学の面白さを分かりやすく解説していて興味が持てる。
『天体がよくわかる本』(向山洋一)
宇宙のふしぎに興味が持てる分かりやすいので楽しくなる
『世界で一番美しい元素図鑑』(セオドア・グレイ)
理科で登場する元素についてそれらはいかに「身近」であるかをきれいな写真付きで解説しています。
理科に興味がなくてもこの本に魅了されること間違いなしです。
ちなみにこちらは枚方本校にあります。
【高校生向け】(理科が好きになるおすすめの本)
『雑草はなぜそこに生えているのか』(稲垣栄洋著)
したたかに生きる雑草に生き方が興味深いから。
『傑作!物理パズル50』(ポール・G・ヒューイット作 松森靖夫編訳)
楽しいパズルを通して物理の考え方を学べるから。
『世界史を変えた新素材』(佐藤健太郎)
素材によって動いていく歴史が面白いから。
『旅人』(湯川秀樹)
特に中間子論の着想にいたるところがおもしろい。科学とはそういうものかと実感させてくれる。
学生時代の本にまつわる思い出を教えてください。
「小学6年のときの担任の先生は、ご自分が読んでいる本をいつも教えてくださっていました。私も、真似して読むこともありました。」
「「あの子のカーネーション」「永訣の朝」「レモン哀歌」などは学生の時に本を買って、何十回と読み返した作品です。そういう作品に出会って欲しいなと思います。」
「不要になった本を古本屋に売りに行ったら「この本はまだ生きてる」と言われたこと。実用的な本は古くなると値段がつかなくなることがあることを知りました。」
「大学の図書館で、論文を書く上での参考文献をみつけられたのですが、数十年どなたも見ておられないようだったので、司書の方に許可をいただいて、まだ袋になったページを一枚一枚ハサミで端を切って開封いたして漸く読む状態にした、というのがありました。
もっと研究を進めていたら、もしかしたら第一人者になっていたかもしれません。読むチャンスを大事にしていきたいですね。」
「中学生まで全く本を読まず、高校生のとき「これじゃあイカン」と、背伸びをして難しい本を買って挫折。積ん読になったこともしばしば。そういった本も後から読めるようになっている。時間のある大学生の頃にいろいろと読書を積み、今では活字がなければいられない生活となっている。
本は裏切ることをせず、こちらが読むまで文句も言わず、じっと待ってくれている。いろいろと乱読してきたがそれが功を奏していると思う。」
「もともと本を読む習慣はなかったが,大学生のころから,鉄道好きから紀行文を読むようになり,戦国時代好きが高じて歴史小説を読むようになった。紀行文から地理や地学に興味を持ったり,司馬遼太郎や池波正太郎を解説する評論家の別の著作を読んだりして,読書の幅が広がっていった。そうなると大きな本屋さんや図書館に通うようになり,ジャンルを問わず目についた本を買っていくようになった。」
「心がつらいときに読んだ倫理の資料集は、生き方・考え方の基礎を形成するのに役立ちました。ただ、読書量は少なかったと思います。受験勉強一辺倒で、もっと広い視野で考えること、生きていくことを身につけるためには、色々なジャンルの本を読むことをお勧めします。高3生で読書をしている生徒は、授業の受け方のメリハリもきちんとできている生徒が多いです。」
「野球解説者の広岡達郎さん、野村克也さんの書物から、野球だけでなく、人生哲学のようなものを教わりました。」
「高二の夏休みに文庫本四十冊を読破した。「車輪の下」「レ・ミゼラブル」「モンテ・クリスト伯」など、いずれも世界の名著。今の自分の価値観と国語力の土台となっている。」
「学生時代はあまり本を読まなかったが、社会人になって司馬作品に出会い遅いdビューとなった 凝り性なので司馬作品の9割あたりまでは読了した思い出がある」
「きわめて幼少のころ、生まれて間もない弟の検診で医者に行った際、診察室に入った母と弟に対して、待合室で微動だにせず絵本を読み耽っていたそうで、それを見た主治医が「この子は大物になる」といわれた。先生、貴方の見識は外れてしまいました。申し訳ないです。」
「司馬 遼太郎と新田 次郎の本はすべて読みあさりました。毎日読んでました。」