勉強の仕方アドバイス
「明日のテストに備えて暗記をしよう」「暗記科目の復習をしよう」
などと、テストの前日に暗記を頑張る生徒は多いでしょう。暗記科目のテストがある前日の暗記勉強は特に重要です。しかし、暗記があまり得意ではない・暗記してもしきれないかも、などとやる気が出ず、弱気になってしまうこともあるでしょう。そこで今回は、テスト前日の暗記の仕方や、気持ちの上げ方などを紹介していきます。明日がテストという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
>>えっ!?今日って定期テスト前日?とにかく少しでも暗記したい人へ
目次
中学生(高校生)のテスト前日の暗記の仕方
※定期テストが5科目で100点~400点位の人を目安で書いてます。
(暗記前の10分間でやること)
- 覚えるもの(問題集や単語帳など)の準備
- 10分以上は間をあけてスタート時間の設定(※15分刻み位できりのよい時間にしましょう)
- まず15分間で覚えられる量(負担にならない量)を今から暗記する箇所と設定
今から15分間だけ本気で集中すると覚悟を決める- 机の上を綺麗に、椅子に座ってスタートする
直前の暗記のための準備
時間と暗記内容の設定
まず何時からスタートするかの時間とどこを覚えるかの暗記内容を決めましょう!!とにかくスタートする時が精神的に一番大きな負担になります。あらかじめやる時間と量を決めれば、後はやるという覚悟を持つだけです。
気持ちの入れ方
明日までに覚えないといけないという気持ちと、今はやりたくない・寝たいという気持ちとの闘いだと思います。なので、一呼吸おいて〇〇時になったらやると決めて少しだけゆっくりと休憩してください。そして、机の上を簡単に整理して頑張るための準備をしていきます。
短いゴールの設定
そして、最初15分間で暗記する箇所を設定。
覚え方と2周目の設定
覚え方に特別な方法はないと思います。あれば世間一般に広がっていますから。書いて、見て、声に出して聞いてと体の多くの神経を使って覚えてください。1回で完ぺきに覚えようとするとハードルが高くなります、しかも時間がたてば頭から覚えた内容は消えていきます。そのため1回目で8割程度、2回目で完ぺきになるように暗記内容をそのテスト前日の暗記時間に2周して覚えるように計画立ててください。
本当はいつからやる、いつやる?のがよいのか。
早くからスタートする方が圧倒的に精神的・肉体的に楽です。「いつからやれば」となると定期テストの3週間前からスタートする位の考えを持っておきましょう。
みんな「勉強する」=「〇〇時間以上やる」=「また明日からのスタートにしよう」になっていることが多いです。それを、「勉強しないといけないと思う」=「10分だけやる」=「今すぐやる」に変えましょう。スタートさえすれば、ほとんどの人は勉強し続けますから。
「いつやる」のがよいかというと日々の生活に支障がなければいつでも良いと思います。ただし、毎回同じ時間にしましょう。毎回の頑張りが習慣に変われば、最高です。
覚えるのに時間がかかってしまう原因は何?
暗記力のレベル
個別指導の塾で10年以上働いていて、多くの生徒を見てきましたが、暗記力は生徒によってかなり個人差があります。20個の英単語を覚えるのに1時間以上かかる生徒、3分で覚える生徒もいます。その違いは持って生まれた能力ではなく、暗記しやすい脳になっているかどうかで、それは普段の生活の中で作られているものだと感じます。
暗記に1時間以上かかる生徒も、毎週暗記してテストを繰り返すと暗記にかかる時間がどんどん短縮されて、5分もあれば覚えることができるように変わります。
どれだけ覚える単語や内容に接しましたか?
人は生活をする中で、目や耳を通して多くの情報に触れています。その情報に接している回数・量によって、覚えるのにかかる時間に差が出ます。
例えば、漢字であれば、今までに読んだ文章の量に比例します。そのため新聞や本をよく読む生徒は多くの漢字を繰り返し読んでいます。英語であれば、小学校からすでに英会話を習っている、家に英語に興味を持つためのもの (兄や姉が聞いている音楽、映像など。) がある。
意図せずに子供の興味を引くものが置かれている家もありますし、お母さんが意図的に興味を持ってもらうように置いているお家もあります。
暗記に時間をかけていますか?
そもそも暗記が嫌い=暗記をしない図式になっている中学生が一定数います。まずは、暗記に時間をかけましょう(やりましょう)。そのために自分自身がどれくらいの時間でどれくらいの量を暗記できるかを実際に時間を測って把握しましょう。どれ位の暗記時間がいるか分からない、分からないものに対して行動したくないと思う人が多いです。
楽に暗記できる方法はないの?
聞き方
学校の授業の聞き方は、人によっていくつかのパターンに分かれています。
- 授業中に内容を無意識に覚えながら聞いている
- 授業中に内容を覚えようと思って、一生懸命覚えながら聞いている
- 授業中にノートを取りながら聞いている
- 授業中、ノートは取っていないが内容をきちんと聞いている
- 授業中、ノートをとることに一生懸命で授業が聞けていない
- 授業を聞いていない。寝ている。絵を描いている
1のパターンが理想的ですが、なかなかすぐにできるものでないので、2のパターンを目指してください。それができるだけで、テスト前の暗記スピードは格段に上がります。
触れる回数
自分の周りで暗記が得意という友達をイメージしてください。きっと、自分よりも学校の授業をきちんと聞いている、ノートをしっかり書いている人が多いと思います。また、「家で全然勉強していない。」と言いながら成績がよい友達もいると思います。
「全然勉強していない=勉強時間が全くなくゼロ」「全然勉強していない=勉強時間が2時間程度」など人によって「勉強していない」という言葉の基準がバラバラです。実は、自分よりもかなり勉強している(※その友達にとっては勉強していない量かもしれませんが)はよくある話です。
何が言いたいのかというと、「暗記しやすいかどうか」は、「これまでに覚えるべきことに何度触れているか」に比例しています。学校できちんと授業を聞いているなど基本的なことができているなら、学校から家に帰ってから5分だけその日にならった内容を読みなおすという行動を追加してください。それだけでテスト前の暗記スピードが変わります。
最後に
テスト前日に、とてつもない量をすぐに覚えることができるという方法はないと思います。前日にできることは、覚えることができる精神状態を作る、できるだけ早く覚えないといけない用語覚える状況を作って覚えだすことだけです。
テスト前日に心の底から何とかしたいと思われた人は、是非テスト後の日々の行動から変えてみてください。次のテスト前日が前回のテスト前日よりも多くの面で楽になるように変えていきましょう。