勉強の仕方アドバイス
「中間テストが終わったら次は期末テスト…!」
中学生は常に“定期テスト”というイベントに追われ、勉強に励んでいる人は一体どれくらいいるでしょうか?部活が忙しかったり、友人と遊びたかったりと、なかなかテスト勉強ができず、前日になって焦って勉強している中学生も多いはず。そんな中学生たちの“テスト前あるある”をまとめてみました。
目次
当てはまったら要注意!?あなたはいくつ当てはまる?テスト前あるある
まずはあなたが今どれだけ当てはまるのか、【テスト前あるある診断】をしてみましょう。
Q.01:机の上を片付けただけで勉強した気分になってしまう
Q.02:ノートをまとめただけで満足してしまう
Q.03:勉強スケジュールを立てただけで高得点の予感がしてしまう
Q.04:勉強しない言い訳では「時間がないから」
Q.05:今日は勉強の気分じゃない。明日は絶対頑張るから
Q.06:友達が「全然勉強してないよ」と言ってきた
Q.07:友達と一緒に勉強したら、お喋りで終わっちゃう
Q.08:テスト前日、まだ提出物は終わっていません
Q.09:テストまであと少し。分かるところの方が少ないです
Q.10:明日がテスト。寝たら忘れるので寝ずにテストを迎えます
6つ以上当てはまった方は要注意です!では、ひとつずつその要因と対策方法をご紹介していきます。
テスト勉強をやった気になってしまう!満足あるある
さぁ、頑張って勉強するぞ!と思って机に向かってもなかなか手につかず、他のことに注意がいってしまうことはないですか。ここでは、勉強以外に注意がいってしまう例をいくつかご紹介し、それらがなぜ起こるのか、そしてどうやって対処すれば良いのかをお話します。
机の上を掃除しただけで満足
勉強しようとして机に向かっても机の上が散らかっていたり、ふと見渡せば勉強部屋が散らかっていたりして、勉強の前にまずは片付けてから勉強しよう!と思ったことはありませんか?実はこれには理由があるのです。実際に“テスト前に掃除がしたくなる”という現象には、学術的にも名称がつけられています。この行動は「セルフ・ハンディキャッピング」と言われます。
自分が高い評価を得られるかどうか自信がない場合、ハンディキャップを他の人にアピールしたり、自分自身でハンディキャップを作る行為を言います。つまり、テストで点数が良くなかった時に「掃除をやっていたから」と言い訳できるようにしておくためなのです。でも、なぜ掃除なのでしょうか。SNSの書き込みに集中していたとか、スマホゲームに夢中になっていたとかの方が自然のような気がしますよね。これは、SNSやスマホゲームをやっていたでは、勉強ができなった言い訳にならないからです。その点、掃除であれば普段からお母さんが「掃除しなさい」って言ってるし、それを今やっているんだ、と自分に言い聞かせることができますよね。
では、どうやったら「掃除してしまう」心理状態を防げるのでしょうか。まずは、「セルフ・ハンディキャッピング」だと気付くことです。これを読んでいるあなたはテスト前に掃除をしてしまうのはなぜかを知ることができました。つまり、その状態になった時、「これはセルフ・ハンディキャッピングだ」と気づくはずです。その上で、掃除すると決めたならばダラダラ掃除せず5分だけしようとか、机の上だけ掃除しようとかを決めた上で掃除しましょう。
そうすれば、気持ちもリフレッシュして勉強に臨めます。掃除したことにより、良いことをしたと気持ちもリフレッシュされますし、部屋がきれいだと前向きになれますからね。
ノートをまとめただけで満足
定期テスト前、とてもきれいにまとめたノートを眺めていることはないですか。テスト勉強の大半を使って作成したノート。でも、書いた内容は意外と覚えていないものです。もし、テストまでまだまだ時間があるならば、まとめノートを作るのも良いでしょう。でも、テストまで時間が限られている中で、まとめノートを作るのは効率が悪いです。なぜならテストでは、そのノートを持ち込み、見ながらテストを解くことができないからです。まとめノートを作るのであれば、教科書や問題集にマーカーで線を引いたり、間違えた問題に印を入れたりして教材自体を自分専用のノートにしましょう。そうすれば、まとめノートを作っていた時に比べて大幅に時間を短縮することができます。
勉強スケジュールを立てただけで満足
「今回のテストで高得点を取るために完璧なスケジュールを考えたぞ!」
でも、3日も経たずに挫折したことありませんか。3日坊主にならないためにも勉強スケジュールの作り方で重要なことをいくつか挙げていきます。
目標を立てる
⇒ 数学は〇〇点取るぞ!英語は△△点だ!というように目標を設定しましょう。何となくスケジュールを立てても目標がないとモチベーションは上がりません。
やべきことの把握
⇒ 1日〇時間勉強する!これでは計画とは言えません。まず、全体像を把握しましょう。数学は学校の問題集を3周、英語は単語の暗記と課題プリントを仕上げるといったように何をしなければならないかを全て書き出し、明確にしましょう。そうすると、自ずと1日の勉強時間や1週間前には何を終えていなければならないかが把握できます。
無理なスケジュールを立てない
⇒ 「テストまでは1日7時間勉強して、3時間しか寝ないぞ!」こんな発言をしている方、(自分を含めて)周りにいませんか?その意気込みは良いのですが、本当に毎日できるのでしょうか?また、万が一体調不良に陥った場合、詰め込み過ぎていると後れを取り戻すこともできません。そのために、〇日と△日は予備日とし、後れを取り戻す日にしておきましょう。もし、予定通りであればその日を自分へのご褒美として休息日に充てても良いでしょう。
勉強よりも考える!?言い訳あるある
これを読んでいるみなさんの中には、勉強の時間よりも勉強をしなかった言い訳を考えていることの方が多い、なんて方はいませんか。ここでは、代表的な!?言い訳を挙げてみました。
何かと忙しくて時間が足りない
言い訳の代表格として挙げられるのが「時間が足りない」ですね。部活や習い事、お家でのお手伝いなど実際に忙しいのかもしれません。でも、本当に定期テストで高得点を取りたいのなら何かの時間を削って、勉強する時間に回す必要があります。例えば、昨日1日を振り返ってみてください。
スマホゲームの時間、お友達とのLINEの時間、好きなYouTuberの動画視聴などなど。本当に忙しくて時間が足りないですか?1日24時間。これはみなさん平等です。増やすことができません。限られた時間の中で勉強する時間を作っていきましょう。
今日はやる気が出ないから明日から頑張る
この言い訳もよく聞きますね。絶対、明日しない時の言い訳ではないでしょうか。 まずは机に向かいましょう。そして、10分でも良いので勉強してみてください。勉強時間0分。これがいちばんよくありません。好きな科目、得意な単元で良いのです。そして、今日はこれだけすれば終わり、というゴールを決めておくのです。ゴールが見えないものほどやる気が出ないものはありません。あとは、生活習慣ですね。夜更かしをしていませんか。寝不足だとやる気が出ないのは当然です。
友だちとテスト勉強!友情あるある
テスト前はどうしても友だちの動向が気になりますよね。ただ、あくまでテストを受けるのは自分自身ですよ。
「全然勉強していない」は鵜呑みにするな!
テスト前、友だちの「私も勉強してないよ。いっしょに悪い点とろうね(笑)」を鵜呑みにし、裏切られた経験はありませんか。やっていないという人に限って、意外と頑張っていますよね。実は、これも前述した通り、「セルフ・ハンディキャッピング」なんです。聞かれてもいないのに「この単元は苦手なんだよね」とか「今回は全然勉強していない」とか謙遜することがそうですね。高得点が取れる可能性がある人でも自信がなければ、このような自分を守る発言をしてしまうのです。だから、「全然勉強していない」は鵜呑みにしてはいけないということです。
いっしょに勉強。それって効果あるの!?
お互いがお互いを高め合えるような友だち同士だといっしょに勉強するメリットはたくさんあります。疑問点を解消し合える、自分だけサボれないので集中力が上がるなど。ただ、意識が低い者同士だと、お喋りしてしまったりすぐに勉強以外のことが気になったりとデメリットが多いように思います。そして、友だちといっしょに勉強すると、自分が立てたスケジュール通りに勉強することが難しいです。そのため意識が高いかどうかに関わらず、まずはひとりで勉強してみましょう。
テストは目の前!直前あるある
さぁ、もう数日でテストを迎えます。そこにもあるあるはいくつも潜んでいます。そして、直前だからこそ、厄介なあるあるなのです。
提出物が終わらない
定期テスト前、なぜか終わっていない提出物。どうしてこんなことに・・・なんてことがあった方いませんか?本来、提出できる状態にしておくのはもちろんのこと、何回も復習して完璧に仕上げておかないといけないものです。では、なぜ終わらないのでしょうか。
もっとも考えられるのは計画性のなさです。しなければならないことは分かっているので、提出に向けて取り組むはずです。では、1日何ページすれば期限までに終わらせることができたのか、その計画を立てていたでしょうか。また、得意な科目・単元に比べて、苦手な科目・単元はどうしても進み具合が遅くなるはずです。それも考慮に入れて、1日何ページすれば期限までに終わらすことができるのかを考えてみましょう。そして、何より大事なのは提出するためにするのではなく、テスト勉強のためにするという意識ですね。
謎の自信が生まれる
あまり勉強してこなかったはずなのに定期テストが近づいてくるにつれて、なぜか大丈夫な気がする、そんな謎の自信が生まれることはないですか。これは少し勉強した結果、全てがわかったようになった状態になっているからです。公式を覚えて、その通りに当てはめてみた。あっ、できた!余裕だ!!って感じです。もちろん、定期テストはそんな簡単な問題ばかりではありません。でも、できると勘違いしてしまうわけです。つまり、テスト勉強に比例していない自信が生まれた時は、逆にもっとテスト勉強に励む必要がある、ということですね。
今日は寝ないぞ!テスト前日に深夜まで勉強
さぁ、いよいよ明日がテストだ!よーし、今日は徹夜で勉強するぞ!っていう方いませんか?一夜漬けですね。これはおすすめしません。徹夜してテストに臨むと、当然テストを受ける時に眠気が襲ってきます。また、一夜漬けで乗り切れるほど定期テストは甘くありません。学校の先生方もそんなテストは作りません。睡眠をしっかりとって万全の状態で定期テストに臨みましょう。そして、なぜ徹夜しようと思ったのかを考えてみてください。テスト勉強をしていなかったからですよね。つまり、ここでも勉強スケジュールをしっかり立てることが大切になってきます。
まとめ
定期テスト前のあるあるをご紹介してきました。いかがでしたか?どのあるあるも“勉強したくない!”、“なるべく楽をしたい”という心理が大きく関係しているように思います。そして、“その気持ちに共感してほしい”という気持ちがあるあるという共通の認識を生み出しています。
だからこそ、自分自身でそれらのあるあるに打ち勝ちましょう!最後まで読んでくれたみなさんなら、きっとできるはずです!