塾選びのポイント
「一度読んだだけでは理解できない」「内容を確認しないとどうしても不安になる」
などと、自分の読解力のなさに悩んでいませんか?読解力がないのにはある程度の理由があります。読解力は、育ってきた環境や今いる環境も関係し、努力次第で改善することも可能です。そこで今回は、読解力についてと改善方法などについて徹底解説していきましょう。
読解力がない原因は何ですか?
15年以上の間、多くの小・中学生を個別指導塾で教えてきた経験から感じたことをそのまま書かせていただくと。
知っている言葉の量、知識の不足
読解力がまだついていない中学生と話していると、話がかみ合わないことがよくあります。言葉を知らなかったり、誤って言葉を覚えていたりしています。周りの友達はその内容や言葉を知っていても、その子だけはそのことを知らないということがありました。
英語でいうSVやOCなど文の形式が完璧でない
例えば日常の会話で、A君が「昨日、大阪城まで自転車で行ってしんどかった。」と話していました。聞き手は、話をしているA君の体験の話と思うのですが、実はB君の体験談を話していたなんてことも。「B君が、」や「しんどかったらしい。」という言葉があれば他の子の経験と分かります。しかし主語がなかったり、文脈が間違っていたりすると別の内容として伝わることもありました。
小さい時からの普段の日常会話の量、様々な体験の量の不足
両親が共働きで夜遅くまで家に帰ることができず、帰られるまでは友達とも遊ばず、家で過ごしていた。友達付き合いが苦手で、友達と遊んだ経験がほとんどないなど。そうすると普段から友達と話している子は、何か知らない事があってもすぐに周りの友達から教えてもらってその場で知らなかった内容を学ぶことができます。人と関わっている時間の量も読解力に関係しています。
情報を短時間溜めておく力、イメージする力の不足
国語の文章題が苦手な生徒がよく話している内容です。「テストで文章題を前から順番に読んでいくと、後の方の文章を読んでいる時には前の内容が頭から抜けていっているから読んでも全然内容が頭に残らない。」文章の内容が頭に残りやすい、残りにくいかの違いは、文章を文字列としてそのまま読んでいるか、文章を内容にして頭でイメージして読んでいるかの違いです。
情報をまとめる、整理する力の不足
国語が苦手な生徒は、整理整頓ができていないことが多いです。以下の内容をできているかどうかは間接的に読解力に影響していると思います。
- 学校で配られたプリントは、クリアファイル入れる等いつも決まったモノに入れる
- 勉強をする時に机の上はその時の勉強に必要なもの以外は置いていない
- モノを無くさない
- 忘れ物がない
- 鉛筆の芯を毎日削っている
- ノートを使う時、枠からはみ出ていない
気づきの量の不足。(気づきの力を小さい時に弱められている)
子どもは小さい時に何でも興味津々という時期があります。子どもの「あれは何?」「あれは何で?」に対して、保護者がどう答えられるかが重要です。
「何だと思う?」「何でだと思う?」
一番良い答えは、その子に考えてもらうための答えだと思います。
その子どもは、今後もいろいろなものに関心をもっていけます。
「あれは〇〇。」「あれは〇〇だから。」
教えてあげる時の雰囲気で、良くも悪くもなる答え方です。優しく教えてあげる、関心を持ってえらいねと伝えてあげると、子供は次の分からない事も聞きたくなります。
今忙しいから後にしてや、何度も同じこと聞かないでなど少しイライラしているように返答してしますと、それからはあまり分からない事を聞いてこなくなった、何にもあまり関心を持たなくなるということもあります。
周りの環境
本が好きな生徒からよく聞く話
「家に本棚があって本がたくさんあった、小さい時から自然と本を読んでいた。」
「お母さんが本好きで、よく図書館に行くので自分も一緒に行って本を借りていた。」
本に興味を持ってもらうために母がとった行動
「いつも子どもが家で座るソファーの横にそっと本を置いておいた。自然と本を手に取りやすい様にしています。」
「映画でも本でもある『ルドルフとイッパイアッテナ』を、まずは映画を見てもらって興味を持ってもらってから、子供に本を買って読んでもらった。」本好きの子供の保護者は、子供に自然と興味を持ってもらえるように考えて行動されていました。
習い事をしている生徒の方が、習い事を全くしていない生徒と比べて読解力が高いデータもあります。
保護者が子供の読解力のためにできることはありますか?
言葉を覚えだした頃~小学校低学年
- たくさん会話をしてあげてください
- 一緒に様々な場所に行って、多くの体験をしましょう
- 「なぜだと思う?」と質問して子供に考えてもらいましょう
- 子供の良い行動、疑問を持ったことなどを褒めてあげてください
小学校低学年~高学年
- 迷わずにベネッセグリムスクール(習い事)に通わせてあげてください
- 最も簡単に読解力をつけることができます
- 子供が学校の国語の教科書や本を読んでいる時に、保護者も子供の横で本や新聞などを読んでください
- 子供と一緒に本屋に行って、本人が好きな本、興味を持った本を買ってあげてください。ジャンルは何でも構いません
- 漫画も全く読まない子は、漫画からでOKなので好きな漫画を買ってあげてください
中学生
- まずは本を読むきっかけを作ってあげることと、継続して読んでもらうことが大切です。朝でも夜でも構いません、本人と相談して「平日の〇時〇分から〇時〇分まで5分だけ読む」ということ決めてください
- たった5分でも真剣に読みだせば、面白ければ誰でも読み続けます。最初は、携帯を購入してあげるや携帯を新しくしてあげるなどご褒美的なモノで勧めていくのも一つです
高校生
- もう親が口を出す年齢ではないですが、勉強に必要な本や読みたい本があるなら買ってあげてください
- もし本人から読解力について相談を受けたら、「読解力って何ですか?」と質問で返してあげてください。そして本人に読解力をつけるのに自分自身が足りないものは何かということを調べてもらいましょう。自分で考えてどのように行動したらよいかを自分で学んでもらいましょう
読解力をつける習い事はありますか?
ベネッセのグリムスクールを簡単にご紹介します。
効果
読解力がつきます。
- 夏休みの宿題の読書感想文をすらすら書けるようになります
- 小学校の国語のテストの点数が上がります
- みんなの前で発表することが苦手でなくなります
- 授業中に手をあげるようになります
- 授業が楽しいので、仲の良い友達ができます
- 授業では、学年でクラスが分かれていないので同級生以外の友達もできます
- 月1冊のお勧めの本を購入するので、同じ本を繰り返し読むことができます
- 授業内容が72種類あり、国語力を鍛えるいろいろな授業を楽しめます
- 最初(小2の春)から通えば、全部で約72冊の本+自分自身でも本を読みますので、小学校の間に数百冊の本を読むことができます。とてつもなく幸せな事です
授業の雰囲気
- 楽しい、いきいきしている、積極的、笑顔
時間・授業料
- 週1回、60分
- 授業料+本代+冊子で月8000円程度
教室
- 全国にあります(例えば大阪では、現在35教室)
注意事項
国語力・読解力は、短期間で身につくものではありません。早くて数か月、遅くて1~2年で結果が見えてきます。初級・中級・上級と3クラスに分かれており、最も大切なことは上級のクラスで2年間学ぶことです。
授業では、主に本を読むことが宿題ででます。様々なジャンルの本を授業で進めていきますので、本によっては関心がある内容・あまりない内容があるかもしれません。本を読まないと読解力・国語力がつきにくくなりますので必ず読む必要があります。きちんと本を読み続けるために、グリムスクールの宿題である「お家で本を読む」ための時間を何曜日の何時からするかを最初に決めてしまうことが大切です。それが習慣化すればもう読解力を手に入れたに等しいです。
さいごに
自転車に一度乗れるようになるとずっと乗れるのと同じで、読解力はなくなるものではありません。できるだけ小さい時に読解力・国語力を鍛えることができれば、読解力があまり持てていない人生よりも間違いなく幸せな人生を送ることが出来るはずです。