日常ブログ
皆さんこんにちは!個別指導塾メビウスの野口です。
1月9日は成人の日でした。(地域によっては9日よりも早い実施でした。)
町を歩いていると、晴着を着たたくさんの新成人の姿が目につきました。
成人式の時期になると毎年聞かれる「あるあるの質問」なのですが、この冬期講習中にも、生徒から聞かれました。
それは、「この勉強は大人になってほんとに役に立つの?」という質問です。
私はこの質問を受けるたびに、むかし貧困国を取材したドキュメンタリー番組で、学校に通うことのできなかった、あるおばあさんの言葉を思い出します。
そのおばあさんは、自分は学校に通えなかったが、自分の孫たちが今学校に通えることがとてもうれしい、とおっしゃっていました。
学校から帰ってきた孫娘に、その日学校で習ったことを教わることがとてもうれしくて、普段目にしている「星が規則正しくまわっていること」や「庭で目にする植物が種類によって一定の特徴を備えていること」などを知るたびに、新鮮な驚きで胸がいっぱいになる、とのお話でした。
それらの知識はすぐに生活の役に立つことではないが、それは私の普段の生活に意味を与え、私を支えてくれる、だからこそ、これからを生きる子供たちには私の分までたくさんのことを学んで、豊かな人生を歩んでほしいともおっしゃっていました。
生徒たちが今こうして勉強できるのは、子供たちにたくさんのことを学んでほしいという、私たち教員も含めた多くの人々の願いがあるからです。
先の質問を生徒にされた時には、それが勉強をする理由なのだと伝えるようにしています。
そういえば、先日上田先生のブログでもあった、年明けから学業成就のお守りを鞄にぶら下げるようになった生徒。
なんとそのお守りはご両親が太宰府天満宮(九州)へお参りをし、いただいてきたものとのことでした。
その生徒に冬期講習の感想を聞いてみると「こんなに精一杯頑張って勉強したのは始めて!」とのことでした。
ご両親の願いがしっかりと伝わっていて、私もとてもうれしかったです。
最後に太宰府天満宮に祭られている、菅原の道真公のお言葉をご紹介。
『心だに誠の道に適(かな)いなば、祈らずとても神や守らん』
(何事でも誠心誠意の努力をするならば、たとえ祈らなくても神様が守ってくれる)
受験までの残り少ない日々を、私たちは生徒たちとともに、誠心誠意の努力を続けていきます。