日常ブログ
こんにちは!メビウス寝屋川本校の橋本です!!
先週から今週にかけてテレビや新聞、ネットでは英国のEU離脱と、それに伴う経済の浮き沈みの話で持ち切りです。
日本への影響は・・・アメリカとの関係は・・・、スコットランドやウェールズとの・・・と、言い出せばキリがないほどの直接的、間接的影響をコラムやニュースで見ましたが、私個人としては今年度から使用する中学校の教科書に改訂があったので、これからヨーロッパのことをどのように説明するのが適切なのか、ということが気にかかっています。
ヨーロッパはひと続きの大陸なため、数千年にわたり領土を奪い、奪われ、また奪いという戦いを繰り返していましたが、第二次世界大戦を経験して、戦いよりも平和を追求するようになったという歴史があります。
EU(欧州連合)の前身であるEC(欧州共同体)の発足は1967年で、その時には他国との経済格差や国家間の見栄もあり、英国はECには加入せず別のグループを立ち上げました。しかし、時間が経つにつれてECの盛り上がりが英国のグループのそれを上回りだして、いよいよ・・・という流れで1973年にECに加入したという経緯があります。その後ECは、ECへの加入を希望する国が増えたので、さらに大きなまとまりであるEUへと名称を変更し、地域間の連携力を強化しました。
EUはEU圏内であればパスポートなしでの移動が可能ですし、共通通貨であるユーロを導入しているので、両替をする必要はありませんが、英国は加入当初から現在に至るまで、ユーロを導入していません。ヨーロッパから英国へ入る場合はユーロからポンドへの両替が必要となります。
そういう意味で考えるとEUからの離脱における、「通貨による混乱」はほぼ発生しないのではないでしょうか。しかし今後はパスポート、就労ビザ、学生ビザ・移民などあらゆる面での問題が、人の行き来を妨げる障害になるのは間違いありません。
ヨーロッパと日本は飛行機で片道12時間、直線距離で約1万キロ離れていますが、生徒たちにも今回のこのニュースが1万キロ離れた地域のことで、1万キロ離れた日本には関わりのないことだと思わずに、関心を持って考えてほしいと思っています。
これから2年の間に、EU離脱の道筋をつけることになるようなので、私たちは遠く離れた地域の混乱をまとめたニュースから現状を知り、そして見守るしかありませんが、そこで暮らす人たちが不幸になる結末にはならないでほしいと思います。